2.近頃ありがちな法人Web事情 〜その2〜


 
《決まり文句は“情報発信”》
 
 トップページを飾るのは、新着情報に業務案内、FAQにリンク集とよくもお決まりの構成で制作できるなぁとなかば感心してしまうほどみーんなおんなじ。そこへもってきて決まり文句まで同じとくればいかに他サイトからパクった構成が多いことがおわかりになると思います。いつから“情報発信”する会社がこんなに増えたのでしょう。(もっとも昨今プレゼンスプロバイダなる訳の解からない業種の人達が出現し自ら“情報発信しましょう”なんて営業しているのだから無理も無いかもしれませんが…それが証拠にその手の会社のホームページを見るとなんとこの言葉の多いことか。)
 朱に染まれば赤くなるのです。よく判らないけど流行ってるからウチもとりあえずやるか、の打ち上げ花火では、『ホームページはオマケ』の域を出ない現状を助長するだけです。CIを感じない人真似ページはもういいかげんにノーサンキュー、ってとこですかね。
 さて、能書きはこのくらいにして問題の“情報発信”について。そもそも情報を発信するという行為はその需要と供給があってはじめて成立するものです。自分の有用な情報を欲しがっている人に向けて発信することで何らかのメリットを産み出そう、つまりコミュニケーションを取ろうとしているのです。ユーザがインデックス(目次)を見ただけで粗方の内容やその会社のイメージを理解できることは言うに及ばず、その情報が欲しいと思わせる期待感が持てる構成が大切なのです。クリックしてページが表示されるのを心待ちに待って(その間も高い通話料を取られながら)開けてびっくりナンジャコリャなんて経験、一度や二度ではないですよね。度重なってくるとちょっと前の期待感なんて吹き飛んで、怒りさえこみ上げてくるのは私だけではないと思います。それこそ法人が発信している以上そこを訪れるユーザは全てお客様なのです。そこいらへんに売っている『HTMLタグ集』だけで、昨今日覚えた最新の技術だけで、どうにかなるとでもお考えになっているとしたら、それはもうとんでもない失礼なことなのです。
 
●情報発信するまでのプロセス
 
       
CIの具体的表現を検討する

 営業戦略としてWebを使うことを決定する 

ホームページ全体の企画をする

目的別に情報を制作する

発信すべき内容を整理する

解かりやすい構成でホームページ化する

Webで情報発信する
 
 

 法人がWebで情報発信するのだからこのくらいのプロセスは当然のことです。細かいノウハウを挙げていけば予算取りや人員配置(制作、更新)、送られてきたデータの処理、はたまたそのページ自体の広報活動(サーチエンジン登録、広告、パブリシティ他)などなど。普通の会社がそれだけのことをこなす人材を抱えているとは到底考え難いものがあります。だから、いきおい解かり易いポイントだけで前後不覚のホームページを作ってしまうのです。
 自社のパソコンオタクやデザイナー崩れ(失礼!)のタグ屋を頼りにしてウマくいった例はありません。何度も申しあげますが、絵が動く音が鳴るでは、今時コドモにだって一分で飽きられます。
 では、どうすればよいのでしょう。答えは非常にシンプルです。“最初にCIありき”“全てに戦略ありき”。つまり冷静にジャッジする目を持つことことなのです。今日現在、我が社に“情報発信”の必要性(この場合Web発信)があるのだろうか?あるのならば我が社のイメージ(CI)をどう表現すれば良いのか?それを行うことでどういう結果を要求するのか?と次々に構築が進んで行って、最後の集大成がWebのスタート地点なのです。
 他社がやらない(できない)独自の“情報発信”そのものが御社のCI表現の一つなのです。「是非、見て頂きたい!」「訪問者は全てお客様。」の気持ちはきっと伝わりますよ。
 Webはコ綺麗に誤魔化しがきく、刷ったら終わりの印刷物じゃないのだから。