間違いだらけの企業ホームページ制作
Part2【企画編】
正しいコンテンツプランニングのために




じゃ〜ん!冒頭からいきなりの迷言で始まりましたが、久しぶりの新研究発表です。 とは言えまとまったページ数書くのはヘビーなので、この章は不定期連載コラムスタイルで、ヒマを見つけては「ボチボチ」追加していきたいと思います。

それでは、Lesson 1からスタートしましょう。





Lesson 1:世界は貴方を待っていない!


WWWの世界では、耳にタコができそうなくらいにいたるところで「ホームページで情報発信!」というフレーズが蔓延しています。中には「世界に向けて貴方の情報を発信してみませんか!」などとホームページで書いているコンテンツ・プロバイダーのページもけっこうあったりしますが、これって『さあ、貴方もドンキホーテになりましょう!』って言っているように聞こえてしまうのは私だけでしょうか・・・

そりゃあ確かにホームページつくってWWWサーバにアップロードすれば世界中の人が貴方のページにアクセスすることが論理的/物理的には可能にはなります。
しかし、だからといって世界中の人が貴方のページにアクセスするか否か、ということは全く別次元のことです。そうです!、『ホームページをつくる=イコール=世界中の人が貴方のページにアクセスしてくる』とは全くならないのです。
これってすごくアタリマエのことですよね。でも、さっきの「ホームページで世界に向けて貴方の情報を発信してみませんか!」というセリフは、前述のイコールな関係を妄想させてくれるに充分なフレーズなのです。
世界のいろんな人が貴方のページにアクセスしてきて、メールを送ってきたりする状況を空想しては、コンテンツもなんも考えてもいないのに「よぉ〜〜し、オレもいっちょうホームページをつくったろうじゃないか!!」などと、とりあえずページを作ることだけを決意してしまう人が後を断たないのは、この麻薬のようなフレーズのおかげかもしれません。

「貴方の作るページには文字が入りますか? そうですかその文字は日本語と英語の両方? えっ、日本語だけ?・・・ということはもちろん漢字も入りますよね?
ということはですね〜、『世界中の人の中で日本語を読むことができ、日本語表示のできるコンピューターをつかっている人で、かつ漢字が読めない子供を除いた人』しかあなたのページを見れないということになりますよね。な〜んだ、世界中の人に向かって情報発信すると言ってはいても、けっこう狭い範囲の人(しかもほとんど日本人だけ?)しか見れないじゃないですかあ!」「そっか〜、しょぼん!」(;_;)なんてことになったりします。

う〜ん、この「魔法のフレーズ」の真の意味、もうお分かりですね!

というわけで、筆者はこのおバカなフレーズが好きではありませんが、まあ、貴方が個人のページをつくるんだったら妄想に取りつかれようと、ドンキホーテになろうと、この際問題ではありません。(やりたいようにやることだけが大切なのです。)
しかし、もしも貴方が会社のWebマスターとして、会社のホームページ制作/運営管理を行う立場にあるんでしたら、絶対にドンキホーテになってはいけないのです。

バラ色の妄想は捨てましょう。貴方の前にはイバラの道が待っているのです。
「世界」なんていう、わけのわからない実態のない夢を見ているヒマがあったら、たった一人でいいから貴方の作ろうとしているページにアクセスしてくれる人がどんな人であるのか、国籍や年令/性別は?職業は?趣味や興味/関心は?等々を具体的に思い浮かべることに時間を使うべきです。
絶対にその方が百万倍も有意義っていうもんですよ。ネ!

(May 28, 1997)



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