正しいコンテンツプロバイダーの選び方


"技術・命!"の
「コンピューター業界系」
コンテンツプロバイダー


「コンピューター業界系」コンテンツプロバイダーとは、本来コンピューター畑にいた会社がコンテンツ制作に進出した場合を言います。
ゲームプログラミングの会社からコンピューター関連メーカー、コンピューターシステム開発会社や機器販売会社、はたまたインターネットのサービスプロバイダー等々、数多くの企業が「コンテンツも制作できます」というスタンスで、ホームページ開設ブームに目ざとく対応しているのが現状です。
またこのタイプの特徴としては、C言語をはじめプログラミングに強い理系人間を有する会社が多く、CGI、SSI、JAVA等はお手のものです。

まず、このタイプのコンテンツプロバイダーの中で、ホームページ制作を相談されるケースが多いのは、コンピューターシステム開発会社やコンピューター機器販売会社ではないでしょうか。なぜならば彼らは本業において、クライアント企業の総務やシステム関連セクションとのパイプを持つところが多く、そのからみでクライアントからホームページ制作について相談を受けるケースが結構あるはずだからです。

ところが残念なことに、ホームページを受注する機会が多いにもかかわらず、このタイプの多くは、"コンテンツ制作にさほど力を入れていない"、という傾向があります。
あくまでも彼らにとって営業活動の中心は別にあり、ホームページ制作は「依頼されれば対応できます」程度のスタンスでやっています。それゆえ、こういう彼らがホームページ制作を受けた場合には、(自社内でHTMLを書くケースもあるかもしれませんが)大方はホームページを作れる「クリエイティブ系」の会社にまるごと外注してしまう、というのがパターンです。
このような「まる投げ」対応は、多分にプロ的とは言えないかもしれませんが、それでもなんとかなるのは、彼らに発注するクライアントの部署柄、彼らが受注するホームページの多くが「インターネット版会社案内」的な、「あまり芸がなくても出来てしまう」ものにとどまることが多いからかもしれません。

次に、このタイプの中でも、実際のコンテンツプロバイダーとして、自ら制作業務をおこなっている会社の中心的存在としては、サービスプロバイダーやサーバレンタル会社があげられます。もちろん彼らは、コンテンツ制作を中心業務としているわけではありませんが、副業的にやっているところもかなり多く、中にはホームページ制作に結構力を入れているところや、ホームページ制作を中心業務としている会社もそこそこあります。

こういう会社は「どうせ雑誌でサービス利用者を募集するんだから、ついでにホームページ制作も受注できることも書いておこう」的なノリで広告出稿していますので、PCやインターネット関連雑誌の広告ページで「コンテンツ企画制作します」とどこかに書いてあれば、ほぼ間違いなくこのタイプだと思って構いません。


それではここで「コンピューター業界系」コンテンツプロバイダーの特徴をまとめてみましょう。
  1. とにかく技術志向! CGI、SSI、JAVA、(Shockwave)等のプログラムに強い、というのが最大の特徴です。そのためかどうか、やたらと最新の技術を使いたがります。もちろんフレームも大好きです。中には分割しすぎてそれぞれの画面がやたらと見ずらく、ページ構成やリンク方法もグチャグチャになってしまったページを作ってしまうケースもありがちです。
    また、ちょっと前まではブラウザーのプラグインなしで「絵が動く」というのはJAVAアプレットの専売特許だったのでやたらと使っていましたが、GIFアニメーションの普及によって素人でも簡単にアニメができるようになってしまったので、最近では「JAVAっていうのはアニメをつくるためのものじゃないんだよ。」ともっともらしいコメントをしています。

    それから、もちろんブラウズする人の環境に対する配慮などはありません。自分が最新バージョンのブラウザに最新のプラグインやヘルパーアプリケーションを入れているので、それをスタンダード(=基準)として判断してしまうのです。
    結局「プログラミング技術がある=エライ」的な価値基準がすべてなので、クライアントと話していても、相手かまわずにやたらと専門用語を使いまくってしまうような「コワイ」人も結構いたりします。

  2. クリエイティブは専門外なので全般的におそまつ。技術もセンスも非常にさびしいところも結構あります。もちろん企業のCI(コーポレイト・アイデンティティー)やVI(ビジュアル・アイデンティティー)などは全く気にもとめていませんので、ページタイトルに入れる会社のシンボルマークやロゴのタイプフェイスも勝手に3D化したり、金属などのサーフェス(表面)に変えてしまうなどやりたい放題してしまうことも。(デザインは全くダメなのに、なぜか3Dソフトを使いたがる傾向があるのは困ったものです。)
    ただし、専門外とはいえコンテンツ制作を受ける以上は、デザイン関係のスタッフが一人もいないというところはあまりないはずなのですが・・・

  3. マーケティングコミュニケーション的な視点はほとんどもっていないので、ホームページの企画や内容的なことにはあまり首を突っ込まず、クライアントの意向のままに動きます。このへんのノリはほとんど「タグ屋」(注)です。彼らにとってはホームページの企画といえば、もっぱら「ここはJAVAを使って文字や絵を動かしましょう!」「やっぱりShockwaveを使ってインタラクティブなページを!」などと技術的なことしか思いつかないのもこのタイプの特徴です。
    (注)タグ屋:単にクライアントから提供されたテキスト(原稿)や写真
           等の素材を使用してホームページ用データ(HTMLファイ
           ル等)を制作するだけの会社


  4. しかし、サーバ構築がらみになると、俄然本領を発揮。頼れる存在になることもあります。この点は技術系の独壇場かもしれません。

  5. コンテンツ制作の料金体系は割と明確です。ページ制作単価3000円〜5000円くらいが多く、結構安い気がしますが、どっこいそうはいきません。ページ制作単価はあくまでもテキストデータに適当なHTMLタグを入れるくらいのこと(HTMLエディタでできる程度のこと)を指し、フレームやテーブル、フォームも別料金なら、ページに入れるグラフィックデータの制作ももちろん別料金です。
    その上、グラフィックデータ制作については、外注したりすることも多いので、自社のマージン分も含めて以外とコストが高かったりします。このへんを事前によく確認しておかないと、「ページ3000〜5000円のつもりが、終わってみればページ3〜5万円くらいになってしまっていた」なんてことになりかねません。

以上が「コンピューター業界系」コンテンツプロバイダーの特徴です。多少オーバーな表現もあるかもしれませんが、大なり小なりそういう傾向があることは否めないはずです。


このタイプにコンテンツ制作を依頼する場合は、あくまでもプランニングからトータルディレクションは貴方自身がやらなければなりません。彼らは単に貴方が作りたいものを「実際の形にする」だけの、いわば技術的なフィニッシャーだと考えましょう。もちろんクリエイティブ能力のチェックも忘れずに!。
それから特に必要でもないのにやたらとJAVAやShockwave等々の技術を入れようとする会社には「要注意!」です。技術に走りがちな会社は「ほかに取柄がない」のかもしれない、と疑ってみる必要があります。少なくとも貴方の会社のページを彼らの実験に使われてしまうことだけは避けなければなりません。
それさえコントロールできれば、あとのポイントは、ある程度「割り切って発注する」ことにあります。そうすればとりあえずそこいらへんにあるような無難なホームページを完成させてくれるでしょう。ただし、過度の期待は禁物、かもしれません。



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