何のためのホームページか
マーケティングコミュニケーション活動としての企業ホームページの存在意義を考える


第一章. ホームページは本当に必要か?


この質問に答える前に、ホームページを展開するということがどういうことなのかを今一度考えてみましょう。
当然のことながら、ホームページをつくる以上は「誰か」にアクセスしてもらうことを大前提としています。つまりホームページを展開することは、とりもなおさずそのページを介して、ページを制作した企業とそこにアクセスする「誰か」とのコミュニケーションを図ることにほかならないのです。 言い換えれば、ホームページはコミュニケーションを成立させるための媒介(媒体=メディア)であり、手段なのです。

そしてここで大切なことはコミュニケーション手段や媒体ではなく、「誰に対して何をコミュニケートしたいのか」、つまりコミュニケーション対象であり、内容目的なのです。
当たり前のことです。目的があるからこそ、はじめて手段が存在するわけですから。
知らず知らずのうちに、貴方がホームページを制作すること自体を目的としてしまっているとしたら、もう一度、ホームページを制作する本当の目的を考えてみてください。もっとカンタンに言えば、ホームページを通して「誰に何を伝えたいのか、誰からどんなことを聞きたいのか、誰とどんなやりとりをしたいのか」ということを考えてください。そしてもし、何も浮かばないようであれば、無理にあせってホームページを作ることをやめるほうがいいかもしれません。

なぜならば、たとえ暫定的であろうが、誰かがてきとうに作ろうが、ホームページを公開してしまった以上は、好むと好まざるにかかわらず、そのページが貴方の会社の「顔」として見られ、場合によっては「ホームページのレベル=会社のレベル」などと勝手に思われてしまうからです。


もうひとつ大切なことは、ホームページを制作することは、「そこからはじめることで、そこで終わることではない」ということです。つまり、ホームページを制作/アップロードすることは、いわば「お店を開店する」ことです。店舗施工の会社にとっては店舗が完成すればそれで業務が終了となりますが、施工主であり、その店舗の経営者である貴方にとっては、逆にそこからが「お店を営業する」スタートとなるのです。
またまた当たり前のことを書いてしまいましたが、実は前章でふれた「ホームページを制作すること自体を目的にしてしまっている」人は、往々にしてこのことにほとんど関心を持っていない(もしくは考えが及ばない)場合が多いのです。

実際、つくりっぱなしでほとんどメンテナンスをしていない企業ホームページはかなりあります。もちろんそういったホームページは、単に会社案内のホームページ版か、それに毛のはえた程度のページであったりする場合も多く、年1回更新するばいいような内容しかないのかもしれません。しかし、「とにかく1回アクセスしてもらえばリピートアクセスは必要ない」というホームページを除き、ホームページの訪問者にリピートアクセスを期待するすべてのホームページは、最低でも月に1回は情報を更新すべきです。
なぜならば、1度入ったホームページに数ケ月後に再度アクセスして、全く内容が変わってなければ、誰だってもう2度とそのページにはアクセスしてくれないでしょうから。

「でも、情報内容に変化がないから更新しようがない」と言われるのであれば、それは「あまい!」とお答えしておきましょう。電話料金を払ってアクセスしてくれる人に対する配慮が足りません。アクセス者の視点で自社のホームページを見てみる必要があるでしょう。いくらでもやりようはあるはずです。
(もちろん、こういうメンテナンスしていないホームページを公開していることは、ホームページというコミュニケーション手段を、本当に「生きた」活用をしているとは言えません。)


それでは、ホームページを自社のマーケティングコミュニケーション活動において「生きた」活用をするにはどうしたらいいのでしょうか。
その答えを出すためには、まずホームページというものがどういうものかを理解しておく必要があります。

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